世界の歴史

ファスティングは原始時代から行われていた!?

世界中の宗教家や教育者、哲学者らが、修行や儀式、健康法、病気の治療としてファスティング(断食)を行っています

インドの断食療法は有名ですが、

  • 断食を治療法として初めて行ったのは、哲学者のアスクリパイヤデス。
  • 帝政ローマ時代の著作家プルタルコスは薬の代わりに断食での治療を推奨。
  • フランス皇帝のナポレオンはエジプトに遠征した際に、現地の病院で断食療法を取り入れていました。

ロシアの微生物学者メチニコフは「老廃物の停滞が老化や病気の原因となる」と提唱し、体内の老廃物を一掃し、若返りや病気の治癒を実現するのにファスティングは有効であると証明したのです。

1860年代に病院で勤務をしていたアメリカの医師デューイは治療の中で「薬物で病気は救われない、治療の秘訣はもっと深いところにある」と確信。

日本においては1880年代以降、明治時代に入ってからで、東京帝国医科大学の研究者らが、断食中の患者の治癒プロセスを観察しながら、その作用機序の解明に取り組んだことが最初とされています。