皆さまこんにちは!
本日のコラムは、継続的なファスティングがもたらす好影響について、『ホルモン』に着目し、「血糖値×ファスティング」の観点からご紹介していきたいと思います。
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病は、疾患が疑われる人を含めると、日本人の5~6人に1人が罹患している、いわゆる国民病と呼ばれています。
糖尿病は少しずつ進行するため、重症化して初めて自覚症状が現れやすく、発見が遅くなってしまう病気の一つと言われています。
では、そもそも「糖尿病」とはどのような病気なのでしょうか。。。
糖尿病という名前から、尿の中に糖が出てくるもの、と思われがちですが、正確にはそれだけではありません。 私たちの身体は食べ物を消化したり、体内で産生したりすることで作られた糖(グルコース)は細胞のエネルギー源として、血液に乗って全身に行きわたります。しかし、糖が多すぎると細胞に取り込みきれず、血液中に糖があふれている状態となります。この血液が腎臓でろ過され、尿糖として身体の外に排泄されているのです。すなわち、尿だけでなく血液中に大量の糖が含まれている状態を「糖尿病」と呼びます。
このように、血管内に糖が多く含まれている(=高血糖)と、血管の壁が傷つきやすくなり、さらに脂質が血管内にたまりやすい状態にもなります。その結果、血液が通る道が狭くなり、かつボロボロになっていきます。これが進行すると動脈硬化となり、心筋梗塞や脳梗塞といった致命的な疾患につながっていってしまいます。
糖尿病は様々な合併症をも引き起こすため、日々の予防はとても大切になります。
糖尿病では、血糖値を下げるホルモンである、インスリンの効き(感受性)が悪くなりますが、ファスティングによってそれを改善に導くと考えられています。
私たちの身体は、主に糖と脂肪2つのエネルギーを使えるようにできています。ところが、糖を過剰に摂っている現代人は、脂肪をエネルギーとして使う機会が減っており、
その結果、糖や脂質の代謝がうまく行われなくなっていきます。
そこで、定期的なファスティングを行うことで、過剰な糖の摂取を制限し、脂肪をエネルギー源として使っていくため、脂肪燃焼効果はもちろん、血液の浄化に加え、細胞の活性化に効果があると言われています。
そしてまた、空腹状態になると、胃から「グレリン」というホルモンが分泌されますが、このホルモンは、成長ホルモンを分泌に導くホルモンでもあります。
この成長ホルモンが増えると、筋肉や骨の強度を増したり、リポプロテインリパーゼなどを上昇させ脂肪の燃焼を促進する働きもあります。
定期的なファスティングは、血糖値の過剰な取り込みを防ぎ、脂肪を効率よく燃焼させるためにとても有効な健康法です♪
食べることは人生の楽しみでもあります。
健康でたくさん食事を楽しむために、ぜひ身体のメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。